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”保税”ってなぁーに??

カテゴリ:知識

皆さん、調子はどうですか?

憎きcovid19に負けずに頑張ってますか?

自分は自粛自粛で流石にフラストレーションがたまってきたので、

ストレス解消に裏庭に穴を掘って、穴に向かって叫んでます。

さて、今回のお題は”保税”

「耳にしたことある。」って方。「全く聞いたことないよ。」って方。

それぞれいるかと思いますが、殆どの方が全く聞いたことがないんではないでしょうかね?

保税なんたらという場所が、保税制度という制度で定義されていて、外国貨物は

その場所でしか、保管したり、置いたり、取扱いしたり出来ないこととされているんですね。

その場所の総称を保税地域と呼びます。

へぇーそうなんだ。だけど、外国貨物って何よ?

 

外国貨物とは①外国から本邦(日本)に到着した貨物で輸入許可前の物 ②輸出の許可を受けた貨物

これらを外国貨物といいます。

外国貨物の対義語が内国貨物。 内国貨物とは外国貨物ではないものです。

ほーなるほどね。いまいちピンとこないですか?

つまり、外国貨物は税関の監視下にあって、自由に動かしたり、使用したり出来ないのであります。

これに対し内国貨物はどこに置こうが、どんなに使おうが売り買いして店舗にならべようが

好きにできるのでございます。そうか!身の回りにあるものはすべて内国貨物ってことね。

我々の業界では略して外貨内貨って呼ばれてます。

そして、原則として輸出入の申告は、保税地域に搬入した後に行うこととされています。

何でこんな制度があるんでしょうかね?

それは、海外から違法薬物やら銃などの武器など日本の治安を害するものを保税地域を経由することで、水際で取り締まり、

日本の治安を守ったり、輸入される貨物から関税を確実に徴収し日本の産業を守ったり、武器に転用できる恐れのある

製品の輸出規制をして世界平和・秩序を守ったりしているんですね。

まさに、LOVE & PEACE ですねぇ。

 

一般的には、保税地域は貿易港の近くや国際空港の付近に設置されてますが、

まれに港から遠く離れた内陸部に設置されている場所があります。

それを内陸型保税地域 インランドデポと呼ばれる保税地域です。

当社の福島CFSも内陸型保税地域です。最寄りの小名浜港から100KMも離れた

内陸にある保税蔵置場で、全国的にも珍しい施設となっております。

 

外国貨物は原則保税地域しか置けないのに、どうやって内陸にもって来るんだ??

おかしいじゃない?

 

それは、保税輸送という輸送手段がちゃんとあるのです。通称Overland Transport 略して”OLT”と呼ばれています。

この承認を税関から受けることによって保税地域間を輸送できるのです。

 

なーんかマニアックになってきたので今回はこの辺で。

 

D D P!!

 

 

 

 

 

 

 

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