海外へ販路を作る王道「海外の国際展示会に出展すべし!」 ドイツ編
2017/06/14
皆さん調子はどうですか?
もう既に梅雨入りしたというところもありますね。
これからじめじめした気候が続きますが、心までもじめじめしないように常に爽やかな笑顔を心がけていきたいものですね。
さて、今回の「俺コン」はと申しますと、海外販路拡大の王道は海外展示会出展にありということで、
「年間150以上の国際見本市が開催されているドイツには、各業界で世界をリードする技術、情報、人が次々に集まってくる!
欧州、そして世界の市場へと繋がる商業の十字路となっているドイツの見本市は、海外進出を目指す日本の挑戦者たちにとっても魅力的なステージ。
まさに、ドイツの見本市から世界が見えてくる!」と私の知人が叫んでいました。
そのドイツの国際見本市の中から今年行われた、国際ワイン・アルコール飲料フェア「Pro Wein 2017」についてご紹介して行きます。
今年は昨年に比べ、出展者数がさらに増加して、出展者総数はなんと6500社、イタリア1600社、フランス1500社、ドイツ1000社など、ヨーロッパはもちろん、中南米、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界60か国からワインが集結したとのことです。
さらに来場者数は6万人に迫り、来場者の国数はなんと130か国となったようです。
日本のビッグサイトや幕張メッセでの国際展示会も負けてないと思いますが、世界中からの来場者の国の数はダントツです。
エントランス。どことなくビッグサイトに似ている。
まさにディスカバリー
洒落乙な雰囲気満載です。
コーカサス地方の北朝鮮?アルメニアのワイン
われらが福島県二本松市の勇、当社クライアントでもある250年の歴史を持つ名門「大七酒造株式会社」さんも出展されてました。
いやはや、ものすごい酒の種類。試飲しているだけで、一時間もたたないうちに千鳥足になります。
プロのテイスティングは吐き出すらしいです。
一緒に同行していた、笹正宗酒造の8代目は口に含むだけで、飲んでいませんでした。
日本での大規模なビックサイト等で行われる国際展示会も何度も訪れたことはありますが、それとはまた違う雰囲気。圧倒されますし、楽しいです。
世界各国からバイヤーが訪れ、様々な言語が飛びかう。刺激になりますね。
その中で、日本酒の存在感はといいますと、他国に圧倒されていたという印象です。
入口から遠い場所のごく一部のスペースでこじんまりと展示していたという印象はぬぐえません。
前述したようにイタリア、フランス、ドイツと、各国1000社オーバーの企業が参加。そのなかで日本は数社というのもありますが、紀元前からの歴史があり世界的に文化として定着しているワインと同じカテゴリーで、ガチンコ勝負を挑む日本酒。勝負は見えています。
いくら、日本食ブームだからと言って、そのなかの日本酒が世界規模でどれくらい消費されているかというと、ホントわずかな量にすぎません。
言い換えれば、それだけチャンスもあるということではありますが、真っ向勝負をすれば勝ち目はないというのも、こうした光景を目の当たりにすると肌感でわかってしまうような感覚でした。
とはいえ、私が愛するデュッセルドルフの街並みの光景を見ると、日本食は凄いブームで売れているのは確か。
ラーメン店や和食レストランはどこも行列。
日本人奥さんとドイツ人の旦那さんで2人で始めたとうおにぎり専門店。めちゃくちゃ人気大人気です。
過去の当社のクライアントや小職の知人のなかで、海外進出(海外販路の開拓)を成功させている企業は、こうした大規模な展示会に出展し、自社のブースに訪れたバイヤーと名刺交換して、それがきっかけとなったケースが少なくありません。
まずは、
①出展→②バイヤーからのオファーのメール→③見積もり提出→④商談⑤バイヤーを招致もしくは、こちらから訪問。→⑥商談
⑦サンプル輸出→⑧受注決定→⑨販売代理店契約
このような手順で販売実績を積んで信頼関係を築いていく。
これは、海外であろうが日本であろうが変わらない、普遍的なことです。
やはり、face to faceでの面会を繰り返し、ともに会食の場を持ち、信頼関係を築いていって商売を進めていく。
これは基本敵にどの国でも一緒です。そこに言葉の壁であったり、文化の違いだったり、法律の違いがあったりと障壁はありますが、インターネットやスマートフォンが発達した現在。世界はとても狭くなりました。
スマホがあれば、それ一つで外国への航空チケットを予約し、現地ホテルを予約し、現地についてからgoogleマップを利用し客先へ簡単にたどりつけ、なおかつline電話やskype、face book messenger、を利用すれば電話代がかかりません。
こんなに便利になったのは、ここ7、8年のことでしょう。
そういう意味で以前と比べものにならないくらい、海外との取引は簡単になりました。
昔だったら、「地球の歩き方」を見て治安を調べたり、旅行代理店を必ず通さないと現地のホテルや航空チケットなどの手配も難しかったですが、今回、小職が当該展示会へ参加するのにも、スマホで全て手配して、ベトナムから、シンガポール経由でドイツへ向かい、ミュンヘン空港からケルンのホテル経由でデュッセルドルフまでの電車の乗継やタクシーへの行先の指示なども全てグーグル先生((google map)に事前に調べることなく)リアルタイムに聞いてました。
それでもなんなく到着できるんですよね。
海外展示会に10年前に参加する大変さを100とするならば、今は20の努力ですむのでは(もしくはそれ以下)と小職は思います。
そして、日本のパスポートの強さもそれを後押ししてくれます。
皆さん、世界の展示会へ参加して、日本の商品の素晴らしさを伝え、ご自身でも日本の良さを再認識してください。
文字通り、そこから”世界”が開けていきます。
ケルンの香水の老舗4711
小職が得にドイツを推すのは、冒頭でもお伝えしたように、小職の知人の先輩が「年間150以上の国際見本市が開催されているドイツには、各業界で世界をリードする技術、情報、人が次々に集まってくる!
欧州、そして世界の市場へと繋がる商業の十字路となっているドイツの見本市は、海外進出を目指す日本の挑戦者たちにとっても魅力的なステージ。
まさに、ドイツの見本市から世界が見えてくる!」とよく叫んでいたのを小職も激しく同意するからです。
そして、ドイツの街としての魅力も非常にあります。
上記の写真はケルンにある、最初にオーデコロンとして香水を販売した4711というお店です。
オーデコロンとは「ケルンの水」という意味だそうです。
世界遺産ケルン大聖堂
ケルン駅の中から見上げる大聖堂
上記の写真はデュッセルドルフで有名な、killepitsch(キレピッチュ)「酔っ払い殺し」という名のリキュール、1858年に町おこしの一環で創設されたお店。
味は養命酒のような薬草ハーブが入った45度のお酒。窓越しに頼んで外で飲むスタイル。
こちらを帰りに飲んで、日本商品を世界にもっと広めるぜと、6人の侍?が杯を交わしまして、御後もよろしいようでとケルンのホテルへと帰路に就き、ドイツの夜は更けていくのでした。
デュッセルドルフの夜
今回はこの辺で、それでは皆さん
ダンケシェーン!アウフヴィーダーゼーエン!