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知っているようで知らない国 ドイツパートⅢ 港町ハンブルグ

カテゴリ:ブログ

2016/08/05

皆さん、こんにちは!調子はどうですか?

ようやく長かった梅雨も明け、夏突入しましたが、まだ安定しない天候ですね。
そんな気候の変化に夏バテしないように、ご自愛ください。

さて、今回の「俺のコンテナ」は知っているようで知らない国「ドイツ」パートⅢ最終章 港町ハンブルグHamburgです。
3回に分けてお伝えしていたドイツ編も今回でラストということで、今回はFrankfrutフランクフルトとHamburgハンブルグについて2都市まとめて、レポートします。

まずは、Frankfrutフランクフルト、やっぱりフランクフルトと言ったら、フランクフルトソーゼージのイメージ強いですよねぇ?

正式にはFrankfurt am main フランクフルト・アム・マインといい、ヘッセン州に属するベルリン、ハンブルグ、ミュンヘン、ケルンに次ぐドイツ第5の都市です。

また国際金融の中心地として有名で、駅から少し歩くと、銀行などの金融機関が多く集まっている地域もあります。

その近くにメッセ・フランクフルトという世界最大の国際展示会場があります。
フランクフルト空港は世界最大級のハブ空港であり、鉄道についてもヨーロッパ最大級のターミナル駅であるフランクフルト中央駅など交通においても利便性が高いです。

しかし、駅を出た初めの印象はあまりヨーロッパを感じるような雰囲気ではなく、どこかQingdao青島に似た雰囲気でした。(正直、駅周辺は綺麗じゃないです。)

そういえば、青島はドイツに統治されていた時代があり、今もその影響を受けた建物がいっぱいあったので、そんな印象を受けたのも納得できる気がします。

本当にフランクフルと駅周辺の雰囲気が青島そのもの。(個人的な感想です。)

 

フランクフルトはどことなく青島に似ていました。
青島はもとドイツ領。金融系企業が集まる地域等は、また雰囲気がかわり、きれいで近代的な街並みです。

その一角にある、ラーメンレストラン”Ramen Jun”さんにいってきました。
今回もアテンドしていただいたのは、watabe trade japan の渡部代表です。取締役黒須社長をご紹介していただきました。

Ramen Junさんは、新潟を本拠地とし、昨年「本当においしい都内ラーメン店10選」として選出された超本格派のラーメン屋さん 「らーめん処 潤」の海外進出一号店です。

そちらの取締役 黒須社長にオープンのきっかけやフランクフルトの情勢など、ドイツで飲食店を営むポイントをお聞かせただきました。

店内の雰囲気は日本のラーメン潤の印象とはちょっと違う、和モダン。
シックな黒で統一されて落ち着いた雰囲気になっています。
所々にある、新潟の職人の技が作りだしている看板、シャンデリア、錫のタンブラー、新潟にこだわって備品をそろえているところが、新潟愛を感じます。

日本食の現地のイメージに合わせた高級感ある内装、ベジタリアンの為の、全て植物由来のベジラーメンなど、ローカライズしていますが、サービスや味は日本の既存のサービス・味にこだわってらっしゃいました。

私は、ベジラーメンをオーダーしましたが、動物由来の食材を全く使っていないのに、パンチもあって本当においしかったです。

やはり、日本の良いところを最大限に活かしつつ、現地の期待に沿ったローカライズをするというのが成功のポイントだと実感しました。

ラーメン屋とは思えないお洒落が外観です。

フランクフルトにあるラーメン潤さん、本格的な豚骨ラーメンです。
間違いなくうまいです。

高額な値段設定。ドイツでは日本食は高額な設定でも集客できてます。(もちろん味はそうとう旨いんです。)

フランクフルトからホテルのあるデュッセルドルフに戻り、翌日新幹線でハンブルグを目指します。片道4時間。(次回は飛行機で行きます。)

Hamburgハンブルグには、当社のドイツ代理店のCTPオフィスがあるので、今回表敬訪問するために向かいました。Hamburgハンブルグ港は、Rotterdam 港に次ぐヨーロッパ第2の港で、我々フォワーダー業務を行っている者にとっては、一度は訪れたい憧れの地の一つです。

ハンブルグ駅

ドイツの新幹線ICE

港まちということもあって、なにかお洒落な街並みです。

Hamburg ハンブルグ駅中にある本屋二階建で、二階部分の大半を日本のマンガが占める。

ドラゴンボールの世界人気は凄いです。

やっぱり、新幹線は日本の新幹線が世界一だと実感しました。
途中の携帯の通信も悪いです。
日本は殆ど4G・LTEが使用できますが、ドイツは街中の一部だけです。
新幹線の沿線都市間の通信はほぼつながりませんでした。

ハンブルグ駅からローカル線に乗り継ぎ、当社代理店CTPのオフィスの最寄の駅を目指します。

自転車も乗り入れ可能なローカル線

車両の奥が自転車専用スペース

ファニーでカオスなローカル線

沿線の壁があったら、そこはキャンパス

 

4時間と30分かけて、ようやく当社代理店CTPのオフィスへ到着、大型船舶をモチーフにしたオフィスはお洒落過ぎて衝撃を受けました。

日本と違い、フォワーダーなどの物流会社の社会的地位が高いヨーロッパ。
福利厚生も完璧で、社員専用のジムやサウナシャワールームも完備。

屋上のBBQもできるテラスもあってこれは、業界内の移動が多い業種ですが、離職率が格段に低いのも納得です。

CTP社屋入口(コンテナがモチーフに)

CTP社外観

 

CTP社内

 

CTPキャプテンルーム(一番奥が社長)

CTP屋上

Hamburgの位置

 

CTPのオフィスで軽く打合せをして、部長のアレクサンダーの運転する車でいよいよHamburgハンブルグ港へ

ハンブルグ港はエルベ川の河口から100km内陸に位置する港。
海に面していないのです。日本人の感覚からすると海に面していない港っていうが不思議ですね。

川の対岸に車を停め、クルーザーの停泊する場所へ、地下歩道をくぐって移動、車も乗れる大型エレベーターで川の地下へ、川底トンネルをくぐって対岸へ。

車も入れるエレベーター内部

川底をとおる、トンネル

Hamburg

こちらから、クルーザーが発着してます。

対岸には、港を周遊するクルーザーがでており、港湾内を一時間のクルージングが楽しめます。

 

当社代理店のCTPのALEXANDER部長。
なんとなくユアンマクレガーに似ていて優しい。

なんかクラシカルな蒸気船がはしってます。

台湾系の船会社EVERGREENのコンテナ船

MSCのコンテナ船以外の船をみるのは初めてでした。

海側からみるコンテナ船はド迫力です。

こちらから普段みあげる経験がないのでとても新鮮でした。ド迫力。

軍艦らしき船がドックで修理中です。

コンテナターミナルを周遊するクルージングは、かなり新鮮でした。
普段見ることのない、海側からのコンテナ荷役作業の風景は迫力がありました。

東京港湾とかでもこういうのやればいいのに。。。

かつて1980年台は神戸も世界4位の港でした。
2000年代に入ると、日本の港はトップ10から大きくはずれ、常にトップ10内にいたHamburgは、2013年には15位、今や上位がほぼ中国の港が独占状態で、日本の港で最上位の東京港は28位です。

世界の工場となった中国。”モノ”を生産しなくなった先進国。将来日本の港がトップ10入りする未来はあるのでしょうか?

しかしながら、このような世界情勢で、Singaporeシンガポールは2位、香港4位、韓国Busan釜山が5位、Dubaiドバイが9位です。
それはなぜでしょう??そんなに生産力ありましたっけ???

これらの港はいづれもHUBハブ港(中継)とした政策を長年進めてきた結果、中国の港が上位を独占するなか、今でもこれらのハブ港はトップ10入りを果たしています。

特に後発のDubaiドバイが、ハブ港として成功しているのは、国の政策に先見の明があったということのあらわれでしょう。

日本の港湾が遅れをとったのは、24時間対応にしなかったことや、船舶の停泊料の高さなど、様ざまな問題があります。
端的にいうといわゆる”あぐら”をかいていたんだ、ということでしょう。

バブル景気を引きずって危機感を持たず何の政策もしてこなかった結果だと、個人的に思ってしまいます。

最後愚痴っぽくなってしまいましたが、これからの未来を創るのは我々です。
日本のポテンシャルの高さは、我々の先輩・先人たちの努力の結果です。

その恩恵を今我々が受けとることが出来るのです。
それを受け継ぎ、世界へ活かす時が今です。

世界が”日本”を求めています。今こそ世界へ打ってでましょう!

それでは、みなさん

BON VOYAGE!

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